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DMW-FL200Lを購入して使ってみた感想(レビュー)と簡単な作例。

LEICA 12-60mmを購入した際に、期間限定ですがガッツリとポイントがついてきました。

散々悩んだ結果、小型外付けストロボのDMW-FL200Lを購入しました。

外付けストロボは、FL360Lを持っていますが普段使いには電池が4本で重くなる事と、嵩張ってカバンにしまいにくい事、また人にぶつけそうになる事が購入理由でしょうか。

 

2台目ですし、サードパーティー製も考えたのですが、ポイントで買えてしまえる事とFL360Lとの連携を考えて純正品を選択しました。

ストロボって必要?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

ただ、カメラを撮影する上で光は極めて重要な要素です。

  • いつもなら手振れしないのに、手振れした写真しか撮れない
  • 被写体の動きが激しくて、被写体がブレてしまう
  • 室内で撮影したら、なんか画質が悪い

 

オートで撮影する場合、こういった場面に出くわす事があるかと思います。

これらは光量が少ない場所で、カメラがその場に応じた写真を、適切な明るさになるように自動で設定値を決めるために起こってしまうからだと考えられます。

 

撮影の設定値を自分で操作できる種類のものでも、そのシーンに応じた設定にはできますが、光量が少ない場合はどうする事も出来ません。

そのため、カメラにとって大量の光を手軽に補う事ができるストロボはとても重要な存在だとコウは考えています。

 

偉そうに書いてますが、コウ自身それ程ストロボが得意ではありません。。。

その事もあり今回の記事は、それ程凝ってはいませんが、FL200Lを使って色々試してみましたので、読んでみて頂ければと思います。

この記事の目次

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DMW-FL200LとDMW-FL360Lの比較

DMW-FL200L

  • ガイドナンバー:20(ISO100), (ISO200時は28)
  • 照射角度 : 12mm(換算24mm)から, ワイドパネル仕様で7mm(換算14mm)
  • フラッシュモード :TTL AUTO/MANUAL/SL MANUAL/RC
  • AF補助光 : 1〜5m
  • チャージ時間 : 充電式 ニッケル 約3秒, アルカリ 約5秒
  • 発光回数 : 充電式 ニッケル 約200回, アルカリ 約120回
  • 寸法 : 約61.0mm(W)x52.5mm(H)x82.0mm(D)
  • 重さ : 約230g(電池含む)
  • 価格 : 21,000円前後

 

買っておいて何ですが、デザインは良いかと思いますが、小型で上方向のみのバウンス式ストロボとしては価格が高過ぎる気がしてなりません。。。

FP発光(ハイスピードシンクロ)ができたりデフューザー等が付いてくるのであれば、まだ納得はできますが純正品という点以外にこの価格を納得するすべがありません。。。

 

C社のストロボにもこの手のものがありますが、LEDライトこそないですが、FP発光ができる上、価格がもっと安いです。

価格の点ではもう少し頑張ってもらいたかったかなと。

だって、ガイドナンバー36の純正ストロボと大差ないんですもん。。。

DMW-FL360L

  • ガイドナンバー:36(ISO100), (ISO200時は50)
  • 照射角度 : 12mm(換算24mm)から, ワイドパネル仕様で8mm(換算16mm)
  • フラッシュモード :TTL AUTO/AUTO/MANUAL/FPTTL AUTO/FP MANUAL /SL AUTO/SL MANUAL/RC
  • AF補助光 : 1〜5m
  • チャージ時間 : 充電式 ニッケル 約1.5秒, アルカリ 約2秒
  • 発光回数 : 充電式 ニッケル 約350回, アルカリ 約250回
  • 寸法 : 約62.0mm(W)x104.0mm(H)x98.0mm(D)
  • 重さ : 約376g(電池含む)
  • 価格 : 22,000円前後

 

FL360Lについてですが、価格.comでは悪名高いですよね。。。

そういう自分も、三脚が倒れたときに根元から折ってしまいました。。。

 

まぁ、1mを超える高さから倒れれば折れますよ。

修理費用は、9,000円ぐらいだったと思います。

 

それをキッカケにしっかりした三脚の重要性を思い知りました。

カメラを載せて倒れたら、放心状態でしょうからね。。。

まぁ、今回はFL360Lより、FL200Lを中心として紹介していきましょう。

DMW-FL200L

DMW-FL200L

付属品は、写真の通りですね。

メインは本体とスタンド、ワイドパネルにケースと言ったところでしょうか?

 

ワイドパネルが本体と一体型ではなくなったのが残念なところですが、屋外では簡易デフューザーの代わりに使ってます。

被写体との距離が近い場合は、付けないよりは付けたほうが光の周りが良いかと思います。

折角なので、FL360Lと比較してみましょう。

FL200LとFL360Lの見た目の比較

正面

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後ろ

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G8+FL360L

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G8+FL200L

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FL360Lと比べるとかなり小さいですね。

重量として約150g軽くなる上、重心も低くなるためとても持ちやすくなります。

 

ただし、高さが低くなるためG8の場合はLEICA 12-60mmでフードを付けると広角側ではフードの影が出てしまいました(直射光)。

まぁ、これは予想していた事ですが、出ないに越した事はないですね。

G8+FL200Lのレンズフードの影の確認

LEICA 12-60mm 12mm でフード有り

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LEICA 12-60mm 12mm でフード無し

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直射光でどうしてもフードを付けたい場合は、ワイドパネルを付けると何とかなるかもしれません。

LEICA 12-60mm 12mmでフード有り

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露出は下がってしまいましたが、フードの影の部分が若干残る程度になりました。

実戦では使用していないのですが、まぁ最後の手段的に使えそうな気がします。

FL360Lではこんな感じです。

LEICA 12-60mm 12mmでフード有り(FL360L)

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なんか随分と印象が違いますね。

フードの影は出ませんが、FL200Lより露出がアンダーになる傾向があるのかもしれませんね。

FL200Lに戻しますが、LEICA 12-60mmはフードの影が出ましたが、LUMIX 12-60mmは影が出ませんでした。

影は出てしまうだろうと勝手に思っていたので、これは有難かったです。

LUMIX 12-60mm 12mmでフード有り

 

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G8+FL200Lの見た目

折角なのでショーではありませんが、G8にFL200Lを付けた写真を何枚か載せてみましょう。

装着レンズはLEICA12-60mmです。

正面

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後ろ

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斜め

G8 | FL200L

最初はあんまり似合わないなと思っていたのですが、段々と見慣れてきました。

ただ、GX系の角張ったデザインの方がより似合いそうな気もします。

 

FL200Lは、操作がアナログダイヤル式になっていますが、使ってみるとこちらの方が使いやすいです。

FL360Lは、操作方法を忘れてしまうと、直感的に操作ができないためかなり苦労します。

(基本的なストロボの設定は大丈夫かと思いますが、LEDの光量設定など細かな設定について)

 

デザイン的には、液晶ディスプレイのあるFL360Lの方が好みなのですが、こういうのは使ってみないと分からないものですね。

天井バウンスによる簡単な作例

室内でストロボを使う場合、バウンス撮影という方法が一般的かと思います。

これは、ストロボの発光部を被写体ではなく、天井や壁、レフ板などに向けて発行し、その反射光を被写体に当てて、より自然な光を利用して撮影を行うというものです。

 

詳しくは、下記リンクサイトで図解付きで解説があります。

 

自宅などで手軽にバウンスするには、天井バウンスがやりやすいかと思います。

室内での撮影で天井バウンスのあり、なしでどのようになるか見てみましょう。

天井バウンスなしの場合

(LUMIX G8+LEICA DG 12-60mm)

天井バウンスなし

天井バウンスありの場合

 (LUMIX G8+LEICA DG 12-60mm)
FL200L | 作例 | 天井バウンス(横)1

クリップオン(ホットシューに装着)で天井バウンス

ストロボなしの写真はISO1600まで上がってしまっているため、猫の毛がしっかりと再現できていないと思いますが、ストロボを使用した天井バウンスを行うと、十分に光が自然に行き渡り、ISO200になるためしっかりと毛の一本一本が再現できているかと思います。

それでは、もう一枚別の写真を。

天井バウンス

 (LUMIX G8+LEICA DG 12-60mm)
FL200L | 作例 | 天井バウンス(横)

クリップオン(ホットシューに装着)で天井バウンス

このように、室内撮影でもストロボを天井バウンスさせる事で自然な感じに、光を行き渡らせることが可能になりますね。

F2以下の単焦点のような明るいレンズでなくても、ストロボ光を上手く利用する事でそれ以上に自然で綺麗な写真を撮ることが出来ます。

 

個人的な注意点としては、基本的に調光量の調節(どれだけのストロボ光を発行したら良いか)は自動で決定してくれますが、その量は直射光を当てた場合の光量になっていると思います。

そのため、どうしても露出を上げるか光量を上げるなどの操作は必要になってくると思います。

FL200Lを用いて縦構図でバウンス撮影をしたい場合

FL200Lを用いた場合、基本的にバウンスは横構図しかできませんが、G8に装着せず、RCモード(リモートコントロールモード)を利用する事で一応縦構図でもバウンス撮影が可能です。

ワイヤレス操作にて天井バウンス

(LUMIX G8+LEICA DG 12-60mm)
FL200L | 作例 | 天井バウンス(縦)

RCモードを利用して天井バウンス

FL200Lは、RCモードにするとFL200Lを好きな場所に設置して、ワイヤレス操作をすることができます。

そのため、FL200Lのクビが上にしか稼働しなくても、内蔵フラッシュの発光に合わせて、FL200Lが発光するため縦構図でも天井バウンスができます。

 

ワイヤレス操作の設定方法は割愛させていただきますが、どういうものかはソニーさんのサイトに図解が載っていましたのでそちらを参考にして頂けたらと。

 

ただ、この場合はG8の内蔵ストロボを発光することになり、当然被写体に内蔵ストロボが向けられる事になります。そのため、内蔵ストロボの発光量を抑えたり、内蔵ストロボの影響が出にくいよう距離をとるなどの工夫も必要かと思います。

ホットシューのないカメラでFL200Lを使用する場合

また、ホットシューがなく外部ストロボを接続できないカメラでも、機種によってはFL200Lを使用する事が可能です。

露出の調節が難しいですが、FL200LをSL(スレーブモード)にするとGF7の内蔵フラッシュに同調させて天井バウンスが可能になります。

スレーブモードを利用して外部ストロボを装着できないカメラで天井バウンス

(GF7+LEICA DG 15mm)
FL200L | 作例 | GF7を用いたスレーブ発光

外部ストロボを装着できないカメラでの外部ストロボの利用

FL200Lのスレーブモードはマニュアルのみとなっているため、自動で調光を制御することはできません。

そのため、本体後ろのダイヤルで発行量をあげるか、カメラの露出を上げるなどの露出調整をしてあげる必要は出てくるかと思います。

 

明るい単焦点を利用していますが、室内撮影だとISO800程度まで上がってしまいます。

しかし、FL200Lのバウンス光を利用する事でISO200に抑える事ができ、また天井バウンスの自然な光を利用する事ができるため、これまで以上に綺麗な写真が撮影できるかと思います。

 

残念ながら、iPhone6でスレーブモードを試してみましたが、同調はしませんでした。。。

もし、iPhone6でもFL200Lを発光させられたらとても面白かったのですが。。。

 

他に、NikonのCOOLPIX P310 では同調させる事ができました。

説明書には、内蔵ストロボがプリ発光をしないカメラでなら使用できると書いてあります。

 

外部ストロボを付けられないコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)でもバウンス撮影ができるのは楽しいですね。

最後の写真は、FL360Lと連携させた写真になります。

FL200Lをクリップオンで使用し、FL360Lをワイヤレス発光

(LUMIX G8 + LEICA DG MACRO 45mm)
FL200L + FL360L | 作例 | 2灯バウンス撮影

FL200Lをマスターにして、FL360Lを同期させて撮影

 

FL200LをG8に装着して天井バウンスさせながら、サイドに設置したFL360Lを同期させて、2灯により天井バウンスを行いました。

やはり、より光の回り方が多いかなと思います。また、被写体に寄っていますが、FL200Lを天井に向けているため、直射光のような不自然感は出ていないかと思います。

 

この同期のしやすさが、ストロボを純正品で揃えてしまいたくなる理由の一つになるでしょうか。

また、新型のカメラが出た場合、サードパーティ製のストロボは対応に時間がかかってしまいますが、純正品だと発売時に対応している事が普通であるため、そういった点を重視するなら純正品が良いかと思います。

 

ただ、FL360Lは性能的には良いストロボなのですが、価格.comでも有名ですがやはり故障が多い気が。。。

FL360Lのシュー部分の強度は確かに弱いかもしれません。

 

通常使用であれば問題ないですが、強めに不可がかかると電池4本分の重さには耐えられないのかもしれませんね。

コウも一度ボキッとやってしまいました。。。

 

まぁ、三脚に立てて1m程の高さから落下したので当然といえば当然ですが。。。

あと、後ろの回転式ダイヤルはそのうち効きが悪くなると思います。

 

FL360Lに限らずですが、この手の回転式のダイヤル製品は反応が鈍くなるものがほとんどですね。

まぁ、こういった事にも上手く付き合えるならオススメは出来ます。

値段はお買い得な上、性能はとても良いと思います。

 

屋外での使用について

FL200LはFP発光ができない事もあり、屋外の使用は説明だけにしたいと思います。

FP発光の出来ないFL200L単体で屋外ポートレートをする場合、基本的にはNDフィルターの使用が必須になってくるかと思います。

こちらに関しては、ストロボメーカーであるNissinさんのサイトによく分かるサイトがあるので参考にして頂ければと思います。

※現在Nissinさんの記事は無くなっているようです。

 

FL200L単体ではFP発光が出来ませんが、FL200Lをマスターにして、FL360LをワイヤレスでFP発光させる事は可能です。

作例はありませんが、この場合FL200Lの光は写真に影響を与えず、FL360Lの光のみがストロボ光として写真に反映されるようです。

 

FP発光って何?って思われる方も多いかと思いますが、これはレンズ交換式カメラ特有のシャッター機構の弱点を補うためのストロボの発光モードです。

コウは、ポートレート撮影をやらない事もあり、この手の記事を書くのが難しいですが、そのうち書けたら良いなとは思っています。

DMW-FL200Lのレビュー

まとめ

  • 屋内での横構図での天井バウンスは比較的簡単に行う事ができた。
  • 屋内での縦構図の天井バウンスは、多少工夫が必要だがRCモード(リモートコントロールモード)を使いワイヤレス制御する事で、撮影する事が出来た。
  • ホットシューのないカメラでは、多少調整が難しいがSLモード(スレーブモード)にする事でバウンス撮影を行う事ができた。
  • FL200Lをカメラ本体に取り付け(マスターにして)、FL360Lをワイヤレス発光させる事ができた。
  • FL200Lをマスターにして、FL360LをワイヤレスFP発光させる事ができた。

良い点

  • 電池が2本であるため軽量である。
  • 高さが低いためかさばらない。
  • デザインは良い。
  • ダイヤル操作は思っていた以上に使いやすい。

悪い点

  • 価格が高い。
  • 電池が2本であるため仕方ないが、電池の消耗が早い。
  • 同様に、電池が多い場合はチャージ時間が気にならないが、少なくなってくると遅いと感じてしまう。
  • FP発光ができない。
  • カメラとレンズの組み合わせによってはフードの影が出る場合がある

 

悪い点も書きましたが、内蔵ストロボを持っていないGH5, G9 PRO, GX8等では購入するメリットはかなり大きいかと思います。

また、GシリーズやGX7シリーズユーザーでも、外部ストロボを使用する事で本体の電池の節約になるのではないかと思います。
 

メインストロボとして使用するには、物足りないかもしれませんが携帯性が良いし、FL360L等の外部ストロボとの連携も良いので、サブとしては優秀なストロボだと思います。

ただ、やはり価格が高いのがネックですね、、、価格さえ許容できれば、サブとして良いストロボだと思います。
 

それでは、皆さん楽しい写真ライフを!

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