こんばんは。コウです。
今更になりますが、LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8のレビューでも書いてみようかなと。
まぁ、古いレンズですのであまり需要はないかもしれませんが、LUMIX G8同様このレンズがなければおそらくこのブログは生まれなかったのではないかなと。。。
そういう感謝の思いも込めて記事にしたいと。
さて、そんな訳でまずは仕様から見てみましょう。
この記事の目次
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8の仕様
- レンズ構成=10群14枚 (非球面レンズ:1枚, EDレンズ:1枚)
- 最短撮影距離=FULL : 0.15m〜,LIMIT : 0.5m〜
- 最大撮影倍率=1.0× (35mm換算:2.0×)
- フィルター径=φ46mm
- 大きさ ( 最大径×長さ)=φ63mm×約62.5mm
- 質量=約225g
- Dual I.S. 対応
発売当時は手振れ補正が付いているマクロレンズはとても少なく、そういう意味でも希少性の高いマクロレンズだったと思います。
現在は、レンズのみでなくボディと連動したDual I.S. (2には未対応)にも対応しているので、手振れに関してはさほど心配する必要はないかと思います。
特筆すべきは、最大撮影倍率が35mm換算で2.0倍となっている事でしょうか?
これは、被写体を本当に大きく撮る事ができるため、マクロ好きにとってはとても魅力のある数字です。
少し残念な点は、AF/MFの切り替えスイッチがレンズ本体に付いていない事でしょうか?
コウは、AF/MF切り替えレバーの付いているG8をメインに使用しているため、操作性を不便に感じた事はありませんが、切り替えレバーの付いていない機種だと扱いにくくなるかもしれません。
やはりマクロ域での綿密なピント合わせはMFでなければ難しいため、出来ればレンズ本体にもAF/MFの切り替えスイッチを付けて欲しかったなと。
もう一点は鏡胴が樹脂製なのは賛否両論かと思いますが、個人的には屋外でも使用するので防塵防滴にはして欲しかったなと。
また、最新のマクロレンズは使用した事がありませんが、一昔前のマクロレンズはAFに癖があります。
性能としてのAFスピードが遅いわけではないと思いますが、AFが迷いやすいため合掌しにくい時があります。
おそらくこれは、普通のレンズに比べて、フォーカスの合掌領域が極端に広い事と、微妙なズレを感知しやすいためではないかと思っています。
まぁ、これは憶測なので間違っているかもしれませんが、一昔前のマクロレンズのAFは癖があるという事は認識しておいた方が良いかなと。
ただ、道具っていうのは使い難くても慣れてくるものなので、こういうものだと理解した上で使っていれば段々気にならなくなってきます。
そのため、購入して不満を持っている方も、出来れば長い目で見てやってもらえたらなと。
そろそろ作例に行こうかと思うのですが、あと一点書いておかなければならない事があります。
このレンズについて、度々色収差が気になると書いていましたが、この原因はレンズではなくプロテクトフィルターによるものだと分かりました。
興味本位で安いノーブランド品のプロテクトフィルターを付けていたのですが、KenkoのPro1Dに変更したところ色収差が気にならなくなりました。
大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
ブログであるため、正直な感想を書く事は大事ですが、間違いを書いてしまうのは良くありませんね。。。
気を付けてはいたのですが、今後さらに注意していきたいと思います。
それでは、作例に移りたいと思います。
まずは、マクロレンズらしく花の作例から。
作例 河津桜 | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/1300sec ISO-200 45mm
こちらは、「2019年の河津桜を撮る。」に掲載している作例になります。
クリエイティブコントロールのハイキーを使用して撮影しました。
河津桜をとても優しく可愛らしい色合いにしてくれたと思います。
それにしても、桜は花付きが良いので撮りがいがありますね。
白トビしている部分もありますが、そこはご愛敬という事で。。。
次は、睡蓮の写真。
作例 クリント ブライアント | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/4 1/320sec ISO-100 45mm
クリエイティブコントロールはローキーで、SILKYPIXによりレタッチしています。
やはりこのキレはさすがマクロレンズですね。
ただ、この作例を撮っていた頃は、プロテクトフィルターに安物を使用していたため、色収差が気になる作例です。
一応補正はしていますが、やり過ぎると解像度に影響が出てしまいますのでそれほど強くはかけていないです。
ただ、作例を見ていただければ、かなりのキレを見せてくれているのが分かるかと思います。
続いてグッと寄ってみましょう。
作例 柔らかに | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/800sec ISO-200 45mm
こちらは過去記事の「柔らかに。」の作例になります。
花の名前は、ワンビサという温帯睡蓮のようです。
本当はもっとハッキリとした赤色なのですが、F2.8で撮影した事もあり、かなりボケのある写真になりました。
屋内の日差しがそれほど強くない環境だった事もありますが、コントラストや色もそれに合わせて淡くなるように調整してみました。
柔らかく包み込まれている雰囲気を出してみたかったのですが、どうでしょうか?
まだ花が開ききっていない事もあり、合っているんじゃないかなと思います。
それにしても、これだけ寄って開放で撮るとかなりシビアになりますね。
ピントの合掌ポイントが曖昧になってますが、そこがまた柔らかさを演出出来ているかなと。
この撮影場所では三脚が使えないため、G8の手ぶれ補正機能にかなり助けられました。
最新の技術は素晴らしいものがありますね。
お次は水滴。
作例 チュウキンレン 潤う | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/5.6 1/800sec ISO-200 45mm
この作例は、それほど大きくないですが水滴の中に世界を写すことができて、結構満足です。
水滴自体もなんかプルプルしていてとても涼しげですね。
こちらも手持ち撮影ですが、おそらくタッチシャッターで撮影したと思います。
人によるかと思いますが、個人的には手持ち撮影の場合、C-AFで連写するより、タッチシャッターの方が歩留まりが良いです。
皆さんも、連写で上手く撮れない時はタッチシャッターを試してみてはどうでしょうか?
さてさて、ここから趣向を変えて風景スナップといきましょう。
作例 桜並木 | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/4.5 1/500sec ISO-200 45mm
風景スナップですが、まずは花ものを。。。
コウ的には中望遠の奥行きを生かした撮り方は好きだったりします。
こちらは、「平成最後のソメイヨシノ」からの作例になりますが、過去記事ではクリエイティブコントロールのファンタジーを使用した作例になります。
これは、その作例のJPEGファイルと同じRAWファイルを現像したものです。
見比べてもらえば違いがよく分かると思いますが、撮影設定をJPEG+RAWにして、クリエイティブコントロールで撮影すると1度で2度美味しい?撮影が楽しめます。
興味がある方は、記事下に過去記事のリンクを貼ってありますのでよろしければご覧ください。
作例 What are you plans for today? | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/1600sec ISO-200 45mm
こちらはオシャレな美容院の写真になります。
中望遠らしい切り取りスナップになったのではないかと。
画角が狭いので、全体を入れる事はできませんが、魅力を感じた部分を上手く写真に取り込めば、お気に入りの一枚が撮れるかと。
次は、過去記事のおみくじより。
作例 おみくじ | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/1300sec ISO-200 45mm
過去記事では、クリエイティブコントロールの黄色を使って撮影しましたが、こちらはそれと同等のRAWファイルを現像したものになります。
ホワイトバランスを高めにして、過去記事と同じよな雰囲気で現像してみました。
RAW現像は、慣れるまで大変かもしれませんが、フォトスタイルを変えたものや、クリエイティブコントロールをかけたJPEGを参考に、そのイメージに近づけるようRAW現像すると練習になります。
どのパラメーターがどう反映されるか色々試しながら挑戦してもらえたらなと。
作例 絵馬 | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/100sec ISO-200 45mm
絵馬が並んでいるところをパシャリ。
全部未使用品かと思いきや、名前が書かれているものがあったので、黒く潰してしまいました。。。
こういう何気ない写真を撮らせると、おっ!と思わせる絵を出してくれます。
レンズの写りもそうですが、画角が狭い分、余計な背景をカットしてくれるので主題がハッキリしてわかりやすくなるからでしょうか?
次も、神社の神門の神紋です。←えっ?苦笑
風景スナップとしてはラストですね。
作例 神紋 | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/5sec ISO-800 45mm
夜に閉まっているところを見かけたので撮ってみました。
ISO800まで上がってますが、拡大しなければ問題ないです。
シャッター速度は、1/5secとなっているので4段以上になっているようです。
手持ちで撮影したのですが、これだけしっかり描写出来ていれば、手ブレは問題なさそうですね。
それにしても何とも神々しい?感じです。
何かが出てきそうな雰囲気を持ってますよね。
本当は大きな門なのですが扉部分だけを切り抜き。
歪みがないので直線が生かされているのではないかなと。
お次は、軽くイルミネーションに行ってみましょう。
作例 和の煌めき | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/4.5 1/25sec ISO-200 45mm
イルミネーションと言っても中望遠なので、被写体をピックアップして撮影した方が良いのかな?と。
ちと黒レベル上げすぎたでしょうか?
背景真っ暗な感じになってしまいましたね。。。
作例 三日月模様 | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/4.5 1/25sec ISO-200 45mm
続いて、ピントをわざと外して玉ボケでイルミネーションを撮る手法。
三日月だと形がハッキリしているので玉ボケだけでも被写体がハッキリ主張してくれますね。
宙に浮いている感じに撮れて、結構幻想的になっているのではないでしょうか?
もう一枚同様の作例。
作例 光のリング | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/4.5 1/25sec ISO-250 45mm
こちらは、リング状になっているものを撮ってみました。
三日月に比べると主張がハッキリしないので、曖昧な写真に感じてしまいますね。
ただ、その曖昧さと玉ボケイルミネーションのマッチングが良い気がするな?と感じています。
ちなみに、何故この玉ボケイルミネーションを載せたかというと、この手の作例はマクロレンズの得意技なのです。
何故なら、ピントの稼働範囲が広いため玉ボケを作る自由度がとても高いのです。
まぁ、特にマクロレンズでなければ出来ない訳ではありませんが、、、
それから、どちらの作例も絞り値が4.5となっています。
これも理由があって、このレンズはコウ的にF4.5の玉ボケが最も好みだからです。
という事で、F2.8とF4.5の玉ボケの違いを見てみましょう。
F2.8の玉ボケ
DMC-G8 f/2.8 1/20sec ISO-200 45mm
F4.5の玉ボケ
DMC-G8 f/4.5 1/6sec ISO-200 45mm
写真のように、F2.8の方が大きな玉ボケになりますが、中心に近い位置でレモンボケになっていきます。
F4.5では玉ボケが小さくなりますが、レモンボケの割合がかなり減っているのが分かると思います。
これ以上絞りを絞ると玉ボケが小さくなるため、コウ的にF4.5が好みとなる訳です。
皆さんも、自分の好みのレンズで絞りによるボケの形状などを見てみると違った視点で楽しめるかと。
お次は愛猫ポートレート。
何気にマクロレンズでポートレートを撮る方っているみたいですね。
F値は、2.8と控えめなのですが、特にボケの柔らかさが魅力なようです。
まぁ、コウはポートレートを撮らないので愛猫で軽く作例を。
作例 愛猫ポートレート1 | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/60sec ISO-200 45mm
室内撮影だとF2.8でも光量不足を感じてしまいますので、ストロボを使用しました。
内蔵ストロボをマスターにして、FL360Lをワイヤレスで天井バウンスさせています(内蔵ストロボの光量は最低に設定)。
ストロボを直射で撮影するのは、光量など調整が難しいですがバウンス撮影だとRAW現像すれば比較的簡単に綺麗な写真が撮影できます。
ピントはほぼ目に合っていると思います。
マクロレンズは、キレが良いので目にジャストでピントが合うと結構キツイ印象が出るかもしれませんね。
ただ、F2.8とはいえ、ボケは柔らかいので背景を上手く取り込みたいなら丁度良いかもしれませんね。
作例 愛猫ポートレート2 | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/60sec ISO-200 45mm
こちらは、FL360Lをクリップオンで天井バウンスさせたと思います。
上の作例と同様、目にピントが合っていると思います。
キリっとするので格好いい系のポートレートには相性が良いかもしれませんね。
作例 愛猫ポートレート3 | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/60sec ISO-200 45mm
こちらは一枚目と同様のワイヤレス発光により撮影。
一枚目との違いは、ピントが目より少し前になっている事でしょうか。
マクロレンズを使うとキレが良すぎる場合があるので、多少ズラしてやると、とても柔らかい印象のポートレートが撮影できると思います。
丁度良い感じを出すのは難しいですが、個人的にはジャスピンよりも、このぐらいのズラし加減の方が好きだったりします。
ただ、このLEICA MACRO 45mm を積極的にポートレートにはおすすめしません。
やはり、AFが扱いにくいと感じると思います。
特に子供など良く動く被写体の場合は、このレンズのAFでは動体をとらえる事は難しいと思います。
また、個人的にはどちらかと言うと寒色系の色ノリだと思うので、万能ポートレートレンズには使いにくいかなと。
ただ、これらの作例のようにキリッとしてクールな雰囲気や柔らかいボケ味と淡い雰囲気を出したい場合には、オススメできますが。
それでも、個人的には防塵防滴でAFが進化するであろう新型に期待したいところですね。
リニューアルされると良いなぁ。と思う今日この頃です。
ちなみに、換算90mmは猫なので室内でも問題ないですが、人相手だと室内では狭くて撮りにくいかと思います。
ちと話がそれましたが、最後は過去記事メインになりますが、テーブルフォトで締めたいと思います。
作例 月明かりに照らされて | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/4.5 1/60sec ISO-200 45mm
過去記事の「夜雨の中で」からになります。
お盆に張った水に花を反射させながら撮影していた月をPCのモニターに移しています。
少し変わった雰囲気を出したかったので、ビー玉を置いてみました。
狙いすぎた気もしますが、たまにはこういうのも良いかなと。。。
そして、現在のブログのタイトル画像にもなっている作例。
作例 夜雨の中で | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/1000sec ISO-200 45mm
この写真は、後ろから花に向かってストロボを焚き、前からLEDライトで花を照らしています。
雨?は100均で購入した霧吹き?タイプの化粧ボトルに水を入れて吹き付けています。
写真全体が青くなっているのはストロボに青いセロハンを被せているためこのような色合いになりました。
後ろから被写体に向かってストロボを焚きながら、前から被写体を照らす手法は、雨のポートレートのスタンダードな手法かと思います。
また、水滴を止めるには、シャッター速度を早くする必要があるため、FL360LでFP発光をさせました。
LEDではなくストロボを前から焚く人は多いかと思いますが、自分の読んだ本(写真家のスゴい撮影セオリー)にはLEDライト照射と載っていためそれを参考にしました。
次は、「水滴と光の写真の撮り方」から。
作例 ガーベラとピンク色の輝き | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/4.5 1/5sec ISO-200 45mm
これらテーブルフォトは、浅井美紀さんの「しずく作品集&撮影テクニック」や、SONYさんのサイトでも書かれていたセロハンとLEDライトを使った独特の世界観の背景を作ってみました。
背景は、100均で購入したピンク色のクシャクシャにしたセロハンにLEDライトを照射して作りました。
LEDの照射具合で玉ボケの感じが変わってきますので、色々試してもらえたらなと。
また、ガーベラの水滴は霧吹きでランダムに水滴を吹き付けた後、スポイトでバランスを考えながら水滴を配置しました。
ちなみに、外部ストロボで天井バウンスを行っています。
使ったストロボはDMW-FL360Lになります。
作例 ガーベラとカーネーション | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/10 1sec ISO-200 45mm
100均のスポイトを使って、小さな水滴をガーベラに並べて作りました。
背景はピンク色のカーネーションを配置し、そのカーネーションの花が水滴に映し出されるようにピント等を調整します。
夜雨の中でのお盆に水をはるテクニックも同じですが、これらは浅井美紀さんの本を参考に撮影しています。
この本のアドバイスに従って水滴を調整したら、全ての水滴の中のカネーションにピントを合わせることが出来る様になります。
こういう本を出してくれる事って本当にありがたいなと思っています。
ちなみに、浅井さんは水滴の花の後ろの背景も割と入れていますが、自分の場合は入れたくなかったので、花の後ろで壁に向かってストロボを焚いて白い背景にしてみました。
小物撮りをする方は、ストロボを焚いて白トビさせるテクニックはよく使うかと思いますが、参考までに書かせて頂きました。
作例 目覚めの朝 | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/2.8 1/2sec ISO-100 45mm
過去記事の「タンポポの綿毛と水滴」からの作例です。
高いコントラストで、また青の背景も色鮮やかに撮ることができました。
とても爽やかな印象に仕上げる事ができてコウ的に満足な一枚です。
ちなみに、タンポポの綿毛撮りに関しても、浅井美希さんの本を参考にして撮りました。
この本には、タンポポの綿毛の採取の仕方も載っていますが、本に加えてコウから一点アドバイスを書いておきたいなと。
タンポポを摘む際は、先が白く綿毛が見えてるものを採取された方が綿毛になりやすかったです。
また、花瓶などに立てておいても綿毛にはなりました。
まぁ、揺らすと飛び散りますが。。。苦笑
作例 情熱のガーベラ | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
DMC-G8 f/10 1/60sec ISO-200 45mm
こちらは、ブログでは未掲載作例となりますね。
オレンジ色のガーベラを背景に持ってきたのですが、ちょうど太陽のように熱いイメージで撮れたので、水滴には移しませんでした。
逆に水滴の表面にピントがしっかりと来るように、硬くなるように撮影。
手前の影は、レンズフード?の影が花びらに写るようにストロボを焚いてみました。
ちなみにこちらはクリップオンにFL200Lを使用し、ワイヤレスでFL360Lを発光させています。
また、ピンクと紫のセロハンをFL360Lに半分づつ被せて、花びらに独特の色がつくように照射してみました。
なんとなく太陽の光にあたって花びらの影が映っているようにイメージできるのではないでしょうか?
これにより、夏の太陽と南国っぽさを出してみたつもりです。
メリハリの効いた一枚になり、壁に飾りたくなるお気に入りの一枚になりました。
これらテーブルフォトの作例は、全てトリミングをしていません。
最大撮影倍率が2倍という驚異のマクロ機能がなせる技です。
通常のマクロレンズ一本で大きく写す能力は、フルサイズやAPSよりも優れています。
もし、マイクロフォーサーズでマクロ撮影に興味がある方は、ぜひ挑戦してもらいたいなと。
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 総評
良い点
- 軽量、コンパクトで換算90mmとマクロレンズとして比較的扱いやすい焦点距離。
- 光学性能は良く、キレの良い描写と柔らかなボケ味が魅力的
- 最大撮影倍率が、35mm換算で2倍
- Dual I.Sに対応しており、手振れ補正が強力
- 手振れ補正スイッチとリミッタースイッチが付いている
- ピントリングは滑らかに動作し、マニュアルフォーカスはやりやすい
悪い点
- 鏡胴が樹脂製なので安っぽく見える
- AF/MF切り替えスイッチがない
- AFはそれ程速くなく、マクロレンズ特有の迷いがあるため、動体撮影には向かない
- 防塵防滴でない
こんなところでしょうか?
ちなみに、レンズの使い勝手をまとめてみると
まとめ
- 手振れ補正は強力であるため、手持ちマクロ撮影が可能なレンズ。ただし、AFはマクロレンズ特有の迷いがあるため、手持ちでマクロ撮影を行うには慣れが必要。
- AF-Cで連写をするよりもタッチシャッターの方が歩留まりが良い場合が多い。
- マクロレンズは、マクロ撮影だけでなく風景スナップやポートレートにも使用する事ができ、マクロレンズ特有のキレと柔らかなボケ味を上手く生かすと良い作品を撮る事ができる。
- 最大撮影倍率が2倍となっているため、特殊なアイテムを購入する事なく、マクロ撮影を楽しむことができる。
こんな感じです。
マクロレンズというから、マクロ撮影しかできない訳ではなく風景スナップやポートレートにも使えます。
ただ、風景スナップやポートレートに使いたいからマクロレンズを購入するのはAFに特殊な迷いがあるためやめた方が無難かなと(最新のマクロレンズは知りませんが。。。)
やはり、マクロ撮影に興味があってその延長でポートレートや風景スナップに使用した方が良いかと。
マクロレンズは、光学性能的にはポートレートと相性が良いですが、子供など動き回る被写体だとこのレンズはAFが間に合わないと思います。
中望遠レンズで動き回る被写体を追いたいのであれば、42.5mm/F1.7などの単焦点の方が明るいし良いかもしれませんね。
まぁ、色々な撮影に使えるとはいえ、マクロレンズですのでマクロ撮影に興味がないと購入しても持て余す可能性があります。
個人的には、AF性能が進化した新型に期待したいところです。
コウは試したことがありませんが、30mm/F2.8のAFはかなり良いようです。
マクロ撮影に興味はあるけれど、使わなくなりそうで不安という方は、まずこちらを検討するのも良いかもしれません。
外食や飲み物をインスタにあげるなど、そういう使い道には、おそらく30mm/F2.8 の方があっている気がします。
また、換算で60mmなのでLEICAのマクロレンズよりはスナップにも使いやすいので、付けっ放しも可能かもしれません。
ただ、30mm/F2.8をマクロ撮影におススメしない方は、多くいると思います。
何故ならマクロ撮影時に被写体に近付き過ぎてしまうためです。
その結果、レンズの影が入り込んだり、虫などが逃げてしまったり、撮影が難しくなる場面が出てきてしまいます。
また、前ボケを作りたい際にも、スペースが確保できず困る場面が出てくるかもしれません。
ただし、マクロレンズの入り口としては良いかもしれませんね。
使った事がないので、 オススメするのもなんですが、皆さんにも是非マクロ撮影に興味を持ってもらいたいなと。
ちょっと話がズレてしまいましたね。。。苦笑
ここで紹介したテーブルフォトの等倍以上の撮影しか興味のない方は、このLEICA MACRO 45mm/F2.8でも全然良いと思います。
おそらくAFでは、合わせたい位置に合わないため、結局MFで合わせる事になるはずです。笑
また、室内でも作品撮りを楽しめるというメリットもあり、新しいカメラの楽しみ方を提供してくれるレンズでもあります。
このブログで最も使用頻度が多い割には、推しの弱い記事になりましたが、コウはこのレンズをとても気に入ってます。
そして、AF性能や防塵防滴など進化を遂げた新型が出る事も期待しています。
そんなこんなで、そろそろ記事を終わりにしようかと。
途中、脱線する事も多かったですが、無事レビューを書き上げる事が出来ました。
撮影に使用している機材や、引用している過去記事のリンクは、下にスクロールしていくと掲載していますので参考にして頂ければと思います。
それでは、皆さん楽しいマクロライフを!←えっ?